エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

スペイン旅行(10日目)ついに42.4キロ

日本人の同行者ができたので、急激にペースアップ。 今日は夕ご飯のあとも歩いて、リバディソ・ダ・バイショまでの42.4キロを歩きとおした。 「アホほど歩いてるよ」と本人も言っている。あいかわらずこんな感じの道 ルートにはずっとこんな感じの掲示がある…

スペイン旅行(9日目)あと100キロ

サリアからゴンサールまで歩いた。途中にサンチャゴ・デ・コンポステーラ(=目的地)まで100キロの道標がある。途中に牛がいたが、近づくとどいてくれるらしい。 ただ、何しろ糞がそこら中にあるので臭い。 組長いわく。「巡礼ではなくて、農村巡りかいな」…

スペイン旅行(8日目)

鉄道でサリア(目的地まで110キロ)へほぼ100キロの移動。 サリアはタコ料理が名物らしいのだが、組長はタコイカは苦手なのでパス。 巡礼宿は昨日とは雲泥の差の超地味な宿で通り過ぎてしまったらしい。 サリアの教会も雰囲気がある。 9日目はポルトマリン…

スペイン旅行(7日目〜8日目)

7日目はポンフェラーダまでの20キロの下り。何ということのない街のようだが、絵になるなあと感心する。 今日の巡礼宿(アルベルゲ)は寄付で設立・運営されているそうで、宿泊無料だそうだ。 お遍路も無料で泊まれる寺があると聞いたことがあるがそんなも…

スペイン旅行(6日目〜7日目)

6日目でそろそろ100キロ踏破か。 今日はイラゴ峠まで登ってそこから下るルートで20キロ。 峠の頂点に鉄の十字架がある。映画にも出てきたし、どの本でも紹介されているのでかなり期待していたが、 組長的には先っぽに十字架があるだけで思っていたほど特に…

スペイン旅行(5日目〜6日目朝)

5日目はラバ・ナル・デル・カミーノまでの上り坂を20キロ。巡礼宿は3つあるうちの一番街の入口近くに決めたが、泊り客二人と寂しい宿だった。 街中の宿には結構人が止まっていて、そこに泊まっていた日本人とバルでご飯を食べて情報交換。 ガスパチョ(量…

スペイン旅行(4日め)

アストルガの街の写真 組長は教会内散策と美術館鑑賞がセットになった券を買って見物したが キリスト教関係の美術品が理解できなかったらしい。ほんまに巡礼かい?日本人の大学生(山岳部)と同じ宿で情報交換したらしいが、基本体力が違うので 翌日は軽くぶ…

スペイン旅行(3日め) 飲み物買ったつもりが飲むヨーグルトだったときのわし

無事にマドリッドからレオンにたどり着いて、巡礼宿に泊まり8.5ユーロの夕食を食べた組長。巡礼一日目は31キロを走破した。 巡礼者は結構いるらしいが、連れになりそうなフランス人(推測)についていったら 思い切り迂回路だったようでどの程度距離をかせげ…

スペイン旅行(2日目) スペイン上陸

現在、組長はマドリッド到着まで1時間。アルプスの上あたりのはず。昨夜はモスクワ空港で熟睡できたようで元気な模様。飛行機の中は特に異常なし。機内映画についての連絡がないのでぱっとしなかったらしい。 この絵は機内食。 チキンののったパスタとハム…

AI研究にルールを作れるか

スポーツクラブへの行き帰りの道のさるすべりは片側はまだそれなりに花をつけているが、空はすっかり様子が変わった。 ジェイムズ・バラットの「人工知能 人類最悪にして最後の発明」を読む。人工知能 人類最悪にして最後の発明作者: ジェイムズ・バラット,…

スペイン旅行編(1日め) 組長旅立つ

組長旅立つ。アエロフロート便でまずモスクワ入りである。たぶん今頃はロシア領空に入ったあたりだ。昨夜は、まずせんべいと紅ショウガをバックパックから出し、行先の最高気温が23度くらいだということに 気づいてTシャツを出し、電子辞書をだし、と細か…

 スペイン旅行編(−1日め) 目標は体重の1/10

現在のバックパックと手荷物2つの総重量は11 kg。目標は体重の1/10なので、体重が110 kgならばいいのだが、残念ながらそんなことはないので、大変困ったことになっている。いろいろ考えて削っているのだが、だめらしい。おそらく時間ぎれで出発になる見通し…

組長スペイン旅行編 目途が立つ

この24時間での旅行の準備は以下の2つ。何しろ急な出立なので、本人のカードを作っていなかったがカードは必要と書いてある。 いろいろ調べてセゾン系のNEO MONEYというカード(の海外専用版)であればいきなり作れて送金もできるということを見つけて 即…

組長スペイン旅行編 旅程決まる

このスペイン旅行は某ブログで「人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800kmの旅」(小野美由紀著)の解説記事を目にしたところからはじまった。近くの書店で探したが品切れで結局アマゾンさんに頼んで昨日到着した。家内、私、娘と順に読んで感想は…

成田発まで残り5日

マドリッドにお昼前についてバスでサリアまで移動してそこから巡礼をはじめることにした。 1000円ちょっとの寝袋をネットで注文。たぶんそのまま置いて帰るか誰かにあげる。強盗よけに何かキリスト教的なものを身に着けておいた方がいいだろうと言っていたが…

番外編 組長スペインを行く

大学生の娘が、後期授業のはじまりが9/29なのでこの機会に自動二輪の免許がとりたいと言ってきた。そんな時間があるのなら海外に行って来ればいいのにと家内と言っていたところ、たまたまあるブログで、世界遺産にもなっているスペイン巡礼が目に留まった。…

錨の役割を果たしたい

スポーツクラブへの行き帰りの道にさるすべりの赤い花が咲いている。今日はそろそろ散り始めで赤い小山が続いている。 サテル&リリエンフェルドの「その脳科学にご用心」を読む。その〈脳科学〉にご用心: 脳画像で心はわかるのか作者: サリーサテル,スコッ…

プログラマーのジレンマ

昨日はヴィラデストのワイン(白・2013年)を開けて家族で味わう。後口の良さが独特。 スコット・ローゼンバーグの「プログラマーのジレンマ」を読む。プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間作者: スコット・ローゼンバーグ,伊豆原弓出版社/メーカー: 日経B…

脳は縮むと賢くなる

評議員会で東京にでかける。懇親会で顕微鏡メーカーのKさんと少し話になる。顕微鏡もハードだけでなくソフトもやらないと食っていけないですよね、という話を聞いて、本当にそうだと思う。「でもソフトは四隅をアメリカに抑えられているから、(半端に)頑張…

人工知能の3回目のブーム

昨日は遅ればせながらの子供の合格祝いで、久しぶりに目黒にとんかつを食べに行った。 開店30分前に着いたら誰もいなかったので「おかしいな」といいながらも並んでいたら、ものの15分で列ができて、いつもの混み具合になった。いつもどおりヒレカツ定食を…

いままで以上に世界の一部になるということ

土井珈琲からグァテマラ・イエローブルボンという小ロットの豆を買って飲んだら美味しくて、二杯も三杯も飲んでしまう。苦味がなくて味に膨らみがある。これでもう少し甘味があると本当に完璧。 ニコラス・カーの「オートメーション・バカ」を読む。オートメ…

世襲型資本主義と世界的な資本税

居室の収納スペースが足りなくなったので、IKEAでビリー2本(80 cm x 202 cm)を買ってきて、家内、娘の3人で組み立てる。ついでに模様替えをしたら随分すっきりした感じになった。 トマ・ピケティの「21世紀の資本」を読む。21世紀の資本作者: トマ・ピケ…

人間を人間たらしめているのは何か

明けましておめでとうございます。今年の一番の目標は「健やかに暮らすこと」なので、早速昨日からスポーツクラブに行って、ウォーキングとヨガをやってきた。気のせいか体が軽い。 アリス・ロバーツの「人類20万年遥かなる旅路」を読む。人類20万年 遙かな…

未来予測をわらえ

研究室の大掃除と忘年会が終わり、今日の昼までに年賀状も済ませて、遅ればせながら新年を迎える気分に転換です。 久しぶりに小飼弾さんのブログを見たところ、新著(数学者の神永さんとの共著)の話が出ていた。checkしたら面白そうだったので注文したとこ…

確率は、反復の枷を逃れて一度きりのものになる

夕日が裏の森の紅葉を照らし出しているのを見ると、いろいろなもやもやを忘れる。 シャロン・バーチュ・マグレインの「異端の統計学ベイズ」を読む。異端の統計学 ベイズ作者: シャロン・バーチュマグレイン,Sharon Bertsch McGrayne,冨永星出版社/メーカー:…

配置と抵抗

昨日、Maker Conferenceに行ってきた。息子がはんだづけを教わるのを後ろでみながら「教え方のうまい人だなあ」とすっかり感心してしまった。 ベジャン&ゼインの「流れとかたち」を読む。流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則作者: エイドリ…

素粒子論のランドスケープ

(10/12書き出し)夕方からさすがに気温が下がってきて、それらしい西空になった。あまりの暑さで息子の運動会をさぼってしまった。 大栗博司の「素粒子論のランドスケープ」を読む。素粒子論のランドスケープ作者: 大栗博司出版社/メーカー: 数学書房発売日:…

クロード・シャノンとその伝説

庭の鉢の赤い花が咲いていて、そろそろ晩夏になるのかと思う。 ジョン・ガードナーの「世界の技術を支配するベル研究所の興亡」を読む。世界の技術を支配する ベル研究所の興亡作者: ジョン・ガートナー,土方奈美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/06/2…

マヨラナニュートリノには時間の矢がない

先週、「風立ちぬ」を見て、昨日、内田樹の評を読んでもういちど観に行こうかと考えている。 ジョアオ・マゲイジョの「マヨラナ 消えた物理学者を追う」を読む。マヨラナ 消えた天才物理学者を追う作者: ジョアオ・マゲイジョ,塩原通緒出版社/メーカー: NHK…

それは祈りに似ている

この夏の温度の上がり下がりはいつもより極端な気がするが、気がするだけかもしれない。 気になっていたこの本を読む。 白井聡 「永続敗戦論」永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)作者: 白井聡出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2013/03/08メディア…