エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Iさんの来訪

このブログを書くきっかけになったT大学のIさんが京都にやってきた。最初は本当に京都で呑んで帰るだけの予定だったが、急遽内輪でセミナーをやってもらうことになる。生命科学の研究室で計算機物理学の第一人者に何を話してもらうか考えたが、本人が一番話…

ゆらぐ脳

月・火・水と神戸ポートピアホテルでゲノム特定研究の班会議にでかけた。発表5分、討論2分の顔見世興行なのだが、発表時間が短いほどうまい下手はよくわかる。3日で200人ほどは聞いたろうが、特に驚く話はなかった。発表会場外でのおしゃべりの方が楽…

BOKUDENとフラット革命

朝から整体に行って小1時間もみほぐしてもらう。2週間に1回ひたすら気持のいい時間を持つのはそれだけでも精神衛生上いいことだ。すっかりリラックスして自転車で帰ってきた。昨日、近くのTSUTAYAにDVDを返しにいったついでに1階の本屋をぶらぶらしてい…

比叡山の霧

今日は処暑だそうだが、確かにここ数日はクーラーを使わずに眠れる程度に温度が下がってきた。雲もちぎれ雲だ。今日の雨でも比叡山から大文字山にかけて霧が立ち込めていたが、そういうことにも秋を感じる。池内了の「物理学と神」を読む。物理学と神 (集英…

時間のパラドックス

朝の天気図を見て秋だなと思っていたら、確かに今日は少し凌ぎやすかった。M社との共同研究でYさんとAさんがやってきて、午前中はそればかりで過ごしてしまった。Yさんは最近転職してM社に来たばかりだそうだ。景気が後退局面に入ったので、一時上向いた転職…

大文字焼きと満州

昨晩は大文字焼きだった。近くの小学校の3階が見物のために開放されている。大文字焼きは、大、妙法、鳥居型、舟型、左大文字だが、小学校からは妙法がかぶりつきで見える。8時になるとまず大の字に火がともる。少し離れて見ると、これが送り火であること…

人類の祖先集団の実態

夏休み3日め。昨日家族が帰省したので、圧倒的に暇である。Olympicを見たり、高校野球を見たり、本を読んだり。ニコラス・ウェイドの「5万年前」を読む。5万年前―このとき人類の壮大な旅が始まった作者: ニコラスウェイド,安田喜憲,Nicholas Wade,沼尻由起…

数学幻視行

昨日の晩は、家族で「竹くらべ」に和食を食べに行った。狙いは鱧である。 http://www.takekurabe.com/4000円のコースを1人前頼んで、後は単品を追加。 はものたたきはさすがに美味しい。鳥のから揚げのポン酢付けは、黒酢が爽やかで子供たちも喜んで食…

理研BSI訪問

月曜火曜と東京に出張。4時くらいになると京都よりは随分涼しくて動きやすい。月曜日は和光市の理研BSIに先輩のO先生を訪ねた。今いっしょに仕事をしている学生さんは脳をやりたいとは思っているが、脳の何をやりたいのかイメージできないと言う。そういう…

叛逆としての科学

昨日はN大のS先生のグループと共同研究の打ち合わせ。こちらは実験でむこうが理論なので。話がかみ合うまでにいつも時間がかかる。これが同じ大学にいてもっと日常的に議論ができれば、もっとスムースに進むのだろうが。ネット時代なのだからもう少し工夫を…

野口悠起雄の正論

今日は家内と子供たちが生協食堂に昼ごはんを食べにきた。七大学(旧帝大)対抗戦記念の大学パフェが目当てである。今日は名古屋大パフェと九州大パフェ(各340円)がメニューに出ていた。名古屋大パフェは外郎とアンパンとキャラメルコーンが入っていた…

無限と時間と脳

今日も3時過ぎにたたきつけるような雨が降った。夕立の涼しさとはいかないのはどういう具合によるのだろう。ブログを散策している途中で小島寛之の名前を知り、著書の「数学迷宮」を読む。数学迷宮―メタファーの花園に咲いた一輪のあじさいとしての数学作者…

仏教の基礎は心理学にある

鈴木大拙の「無心ということ」を読む。無心ということ (角川ソフィア文庫)作者: 鈴木大拙出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2007/09/22メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見るデカルト流に心と物をわけてしまうという…

脳のデザイン

庭の朝顔が薄紅色と水色の花をつけている。今年も良く咲いた。篠本滋の「脳のデザイン」を読む。脳のデザイン作者: 篠本滋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/03/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る篠本滋は京…

原色の感情

半年ぶりに日本橋まで文楽を見に行く。鑓の権三重帷子。三味線を聞くと体がしゃんとする。文楽の中にあるのは原色の感情、いろいろな混じり物がされる前の感情だと思う。それがたとえ不条理で不合理なものだとしても、原色の感情は心に直接飛び込んでくる。…