エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

そして山羊があらわれる、羊ではなく

3週間ぶりに座禅会に行ったら、途中から雨が激しく降り出した。雨音に集中していると、視界が自然に狭くなって集中しやすくなる。人によってはリズムが気持ちが良くてそのまま眠りに誘われることもあるらしい。座禅が終わってもまだ本降りだったので、雨宿…

単純な脳、複雑な「私」

昨日は、北海道大学のS先生が来て、JCウイルスの話をしていった。教授の弟弟子で、電話をよく取り次いだりしているので、勝手に親近感を覚えていたが、会うのははじめて。実に味わいのあるいい人だった。話が結構ややこしかったので、途中でいろいろつっこみ…

奇想天外・英文学講義

高山宏の「奇想天外・英文学講義」を読む。奇想天外・英文学講義―シェイクスピアから「ホームズ」へ (講談社選書メチエ)作者: 高山宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る高山本を読む…

定石からビジョンへ

先週のシミュレーションの講義2コマに続き、今日のイメージングの講義1コマで今年度の授業は終了。あとは来月の非常勤講師の1コマだけ。大学院しかないと講義のdutyはこんなものなので、教育のdutyが多い大学に異動したら相当頭を切り替えないと対応に苦…

One-day experiment, One-year analysis

今日は医学部でRutgers大学の坂田秀三さんのセミナー。タイトルは「聴覚野における神経集団活動の層構造」。坂田さんはSwingy Brainのブログで有名。最新の電気生理実験を勉強がてら、顔を見に行く。電気生理の素人には、シリコンファイバーでの多点同時記録…

研究者になるために、人間になるために

うちの大学では、この3月から国際共同人材育成機構という若手研究者の育成プログラムが走っている。20台後半−30台前半の若手研究者10名に、場所と研究費500万円を与えて自由にやってもらおうというプログラムだ。前回のプログラムでは、5年の任期後…

医師の人間力

豚インフルエンザは関西圏であれよあれよという間に広がっているようだ。現実感がないほどのスピードだ。通勤路に京都ー大阪を結ぶ京阪電鉄のターミナル駅があるのだが、今朝すれちがったサラリーマンは7割がたマスクをしていた。仕事とはいえ、この状態で…

新世界より

SF

とうとう日本国内での新型インフルエンザの流行がはじまったようだ。大阪の高校出の流行を水際で止めたと思ったら、神戸高校で火がつき、次は大阪・茨木。関西は意外に狭いし、鉄道が四通八通して人の行き来も多いので、大阪、神戸ではやり始めたら、ここ京…

はじめての現代数学

民主党の新代表が鳩山さんに決まった。29票という差からすると党内力学をそのまま反映したようだ。政治目標として「愛」を掲げられるような人を信用できるのかというのが個人的な感想だが、どう見ても麻生さんよりはましだろうから、是非がんばってもらいた…

17−20世紀の観念史

昨日ビデオがおシャカになってしまったので、BDレコーダーを買うことにして(地デジ対応もそろそろしなければならないし)、朝からネットで調べもの。価格ドットコムやら何やらを巡った揚げ句、Panasonicの実売5.6万円の機種(2番組録画は不可)に決めた…

これは魂かって?

学術振興会の奨学生応募の季節が来た。250万円x3年なので学生さんにも気合が入る。連休中にできあがった第一案を学生さんが持ってきたので、午前中いっぱいを使って推敲した。資料を見ると、昨年のDC1の採択率は何と28%強もある。こんなところにお金を使っ…

サウンドトラック

気になっていた実験があったので、雨の降り出す前にと思い、朝から研究室に行って一仕事してきた。花水木が終わり、今はつつじが盛り。 古川”アラビアの夜の種族”日出男の「サウンドトラック」を読む。2003年の作。サウンドトラック作者: 古川日出男出版…

過去中心主義の時間論

活動的な連休を送っている。土曜日はH師匠の話を聞きに出かけた。日曜日は松本幸四郎・松たか子の「ラ・マンチャの男」を見てきた。たまたま最前列の真ん中という極上の席だったので、すごい迫力だった。手を伸ばせば届きそうなところで演劇を見たのは初めて…

すべて僕に任せてください

昨日、お昼過ぎに下の子と川べりの散歩に出たところ、出町柳の三角州のところで、子供達が裸足になって川遊びをしていた。もちろん、うちの子もすぐに裸足になって飛び込んで行った。待つこと1時間。とはいっても、こういうときのためにiPodを持ってきてい…

本物のchemistというものを見た

今日は、はじめて本物のchemistというものを見た。化学は暗記物と軽く思っていたが、いやいやどうして本物はすごい。研究科に東大薬学部の浦野さんが来て、「合理的な蛍光小分子の設計とin vivo imaging」という題でセミナーをした。蛍光小分子は、昨年度の…