エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ノーバディノーズ

キャンパスでイメージング同好会を作ることが本決まりになり、ここ数日毎日のように20本近い、どれも長文のメールを書いているので、あちこちが痛い。日本語でいいのがせめてもの救いだが、継続して事務仕事をできる時間の限界がわかった。 堂場瞬一の「ノー…

宇宙をプログラムする宇宙

H先生への手土産に惣誉を取り寄せることにするセス・ロイドの「宇宙をプログラムする宇宙」を読む。宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?作者: セス・ロイド,水谷淳出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/11/10メデ…

不均衡進化論

M研のGTP loading assayのプロトコールを熟読したのだが、どうも細部に自信がもてず、白金のK大まで教わりに行くことにした。「絵解きシグナル伝達入門」で有名なH先生とゆっくりお話しするのはほぼ10年ぶり。歳月の流れの速さにびっくりする。 古澤満の「不…

分子進化のほぼ中立説

来年度の大学院講義名が「イメージング基礎」と決まった。ところが教科書指定するはずの"Fundamentals of Light Microscopy and Electronic Imaging 2ND Edition"がようやく先月出たばかりでいつ手に入るのかわからない。ちょっと不安。 太田朋子の「分子進…

数理リテラシーの精神

ラボの立ち上げで4月、5月の論文がチェックできていなかったので、まとめてチェックしたら、この時期にCell, Natureにphagosome maturetionにおけるRab5 to Rab7 coversionについて3本の決定的な論文が出ていることがわかった。読んでいるうちに、もうひとつ…

マイルズ・デイヴィス

昼食を食べてくつろいでいたら、28年ぶりに高校時代の友人から電話が入り、いろいろ話す。 村上春樹の「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」を読む。夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/09/29メ…

明日をどこまで計算できるか?

昨日、有楽町まで出かけたら、駅前のビルにクリスピー・ドーナツの店があったので、会議の後に寄り道して12個入りを買ってきた。チョコ好きの長男は大喜び。 デイビィッド・ボレルの「明日をどこまで計算できるか?」を読む。明日をどこまで計算できるか?――…