エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

プランBと意味のある失敗

昨日で学会も終わり。京都の町は適正サイズだとやはり思う。 マリンズ+コミサーの「プランB」を読む。プランB 破壊的イノベーションの戦略作者: ジョン・マリンズ,ランディ・コミサー,山形 浩生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/08/25メディア: 単行…

いかにして問題をとくか

このブログを書くそもそものきっかけになった大学時代からの友人と自由が丘のワインバーに行く。自由が丘は十数年前に一度来たきりなので、こんなに道が狭い町だったかと驚いた。 ポリアの「いかにして問題をとくか」を読む。いかにして問題をとくか作者: G.…

エレガントな宇宙の不在と希望

SF

午前中、膜融合の専門家に会って常日頃疑問に思っていることをいろいろ教えてもらった。おかげでイメージング技術の限界で手が出せないあたりがかなりはっきりイメージできた。 生物学研究者出身のSF作家 瀬名秀明の第一短編集の表題作が「希望」。この手のS…

なぜ「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」のか

昨日は田町で会合がありでかける。暑さがぶりかえしたねぇというのがお互いの挨拶代わりで、新潟から来られた先生は、温度は同じくらいでも空気が違うと言われる。 野矢茂樹の「『論理哲学論考』を読む」を読む。ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む…

不確実性の不快に耐える

昨日の研究科講演会の帰りに大学の建物の脇を自転車で過ぎると、虫の音が聞こえる。暑い暑いと思ってもいつのまにか秋が来るのはいつもと同じ。 ロバート・バートンの「確信する脳」を読む。確信する脳---「知っている」とはどういうことか作者: ロバート・…