エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

物理学者、ウォール街を往く

昨日は、下の子を連れて研究室でのバーベキューに出かけた。研究室が世話役をしている「がん若手の会」の今年の参加者のコネで高級山形牛5kgがどんと手に入ったので、季節外れの外での宴会となった。肉ばかり食べても飽きないほどおいしかった。満足。エマニ…

超「超」整理法

野口悠紀雄の「超「超」整理法」を読む。超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー作者: 野口悠紀雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/09/18メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 162回この商品を含むブログ (133件) を見るあの「超整理法」…

冬至草

SF

京大医学部で行われた「脳のセミナー」に初めて出てみる。今日の演者は東北大のM先生。題目は「問題解決の視点からの前頭葉機能」。3時間にわたっての、途中質問ありで徹底的に突っ込んでの講演である。問題から解答への前頭前野での状態転移において、ある…

時間と存在

連休最終日。朝から大森荘蔵の「時間と存在」を読む。時間と存在作者: 大森荘蔵出版社/メーカー: 青土社発売日: 1994/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る「時は流れず」に接続する大森本。第一章は時間論。第二…

櫻の園

昨日の午後は、三条まで「櫻の園」を観に出かけた。90年に公開され高い評価を得た同名前作のリメイク。監督も同じ中原俊。主演は福田沙紀。どこかで見たことがあると思っていたら、2年前の「拝啓、父上様」で舞台となる料亭の娘役で出ていた女優だった。前作…

描きなおされたヒルベルト数学

今週は木・金と、NS大のシンポジウムに呼ばれて話をしてきた。イメージングという共通言語があったので、懇親会やティータイムでの話がはずんで、新しい知り合いが何人かできたのはうれしいことだった。懇親会に出ても、つい知った顔どうしで話してしまう方…

容疑者ケインズ

小島寛之の「容疑者ケインズ」を読む。容疑者ケインズ (ピンポイント選書)作者: 小島寛之出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2008/08/01メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 229回この商品を含むブログ (38件) を見る私は小島寛之の数学本を愛読して…

バラバシ教授の講演

今週の木曜日に奈良でトークをするので、週末は原稿を家に持って帰って手を入れたりしていた。一度済んだ仕事なので、新鮮な視点で見直すことができたせいか、その次の仕事についてひとつアイデアが浮かんだ。見直しても、とりあえず筋は通っていそうである…

時は流れず

日曜の朝というのに、Brain Science PodcastでBuszakiの「脳のリズム」のインタビューを聞いて活性化されてしまった。大森荘蔵の「時は流れず」を読む。時は流れず作者: 大森荘蔵出版社/メーカー: 青土社発売日: 1996/08/01メディア: 単行本購入: 2人 クリッ…

Uさんの仁科賞

昨日、帰宅して新聞を読んでいたら、物理学科の同級生で仲良くしていたUさんが、今年の仁科賞を受賞したという記事を見つけて、大いに驚いた。仁科賞は、朝永振一郎のボスだった仁科芳雄の名を冠した日本物理学界最高の賞である。それを45歳でとったのだから…

小松左京の多面体

来年度は新人さんが4人来ることになっているが、自分のグループにそのうちの1人をもらうかどうかの心積もりをする時期になった。そのために、昨年うまく進んだ細胞内輸送の路線で、少し違った分子に手を広げようと考えて、新人さんのテーマを立ち上げるた…

医療崩壊

小松秀樹の「医療崩壊」を読む。医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か作者: 小松秀樹出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/05メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 180回この商品を含むブログ (147件) を見る研究室に脳外科から来ている超優秀医…

ダーウィンのジレンマを解く

マーク・カーシュナーとジョン・ゲルハルトの「ダーウィンのジレンマを解く」を読む。ダーウィンのジレンマを解く―新規性の進化発生理論作者: マーク・W・カーシュナー,ジョン・C・ゲルハルト,赤坂甲治,滋賀陽子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2008/08/…

崩壊と再生の物語

シルヴィア・アサーの「ビューティフル・マインド」を読む。ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡作者: シルヴィアナサー,塩川優出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/03/15メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 171回この商品を含むブログ (49…