COVID-19の年だった2020年も最後の日。東京の感染者が1300人という知らせを聞いて家内と顔を見合わせる。
2020年はTwitterを使い始めた年だった。6月に再開された講義は全てリモートになったが、立ち話もはばかられる状況だったので何をどうしたらいいかがよくわからない。考えて阪大の菊池先生や学習院の田崎先生のTwitterをフォローしてその情報をもとに講義を試行錯誤していった。それでもまだ双方向にはなかなかならないのでそこは2021年の宿題。
2020年はラボとしてノックアウトマウスの論文をはじめて出した年になった。予想以上に大変だったがこれでかなり引き出しが増えたのでもう2本くらいはこれで書きたい。
2020年の収穫と言える本
1.西郷甲矢人、田口茂
頭をゆさぶられた本。一読したあとすぐにメモを取りながら読み返したが二度目は随分印象が違った。もう一度読み返して備忘のためにブログにまとめる予定。特に、量子力学の解釈を考える上でnon-canonical choiceが効いてくるというアイデアは驚いた。「自由は具体的な自由としてしかありえない」
読み進めるのが惜しくて下巻は休み休み読んだ。特に第2次世界大戦のドイツ側の内幕を読んだのは衝撃だった。
3.さまよえる自己 内海健
「まなざしは自己に先行する」「忘れるがゆえに思い出すことが可能となる」