エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

数学を現代化した予言者たち

6月のドイコーヒーは香り重視のラインナップ。中でもタンザニア キリマンジャロプランテーションは格別にすばらしい芳香。深くて甘い香り。これで200gx3で3900円なら納得である。 マイケル・ブラッドリーの「数学を現代化した予言者たち」を読む。数学を現…

よみがえる網状説

昨日は米沢富美子先生の講演を聴きに行った。進化論と20世紀物理学と複雑系の話。一般向けの講演で「おー」というネタはなかったが、話し方の参考になった。ただスライドが妙にピンクが多かったり、ピンクや水色の☆マークが頻出するのには参った。最後に挨…

Voltaire's Bastards

先週末にGoogleで家族のホームページを作った。友達のみ公開のクローズドだ。無料でもいろいろ技が使えてこつこつ工夫しているとなかなか楽しい。この調子でホームページ作成に慣れてhtmlを使えるようになるのが目標だ。昨日の晩は、中二の娘が書き込みの面…

貧困の僻地

昨日は神戸大のS先生に頼まれて1時間半の講義をしてきた。「先端医学セミナー」という医学部博士課程対象の4コマ講義で、「イメージングの最先端」というシリーズ。細胞から電顕までが対象らしい。英語で講義をするのは2回目だったので、なかなか準備が大…

絶対数学。

先週の金曜日に、精神神経センターのH先生に指摘されたことがずっと気になっている。われわれの使っている系が人工的過ぎるのではないか、より生理的な系でも同じことが成り立っているのか、というコメントである。これは何とかせずばなるまいと感じて、今日…

ミラーニューロンの発見

M2の学生さんにやってもらっている仕事が面白いところに来ている。ただ自分はその方面の本当の専門家ではないので、directional adviceをもらうために、学生さんと精神・神経センターまで出かけてHさんとじっくり相談してきた。自分たちでも意外なことに、H…

変分問題としての量子化

今日の京都は梅雨の中休みで、午後からさわやかに晴れた。懸案だった実験もうまくいって夕食前のアイスクリームがおいしい。保江邦夫の「量子の道草」を読む。量子の道草―方程式のある風景作者: 保江邦夫出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1999/02メディア…

カオスと禅

3ヶ月前から日曜日に市のスポーツセンターで卓球をしている。1時間もやっていると汗が吹き出てきて爽快である。これまではセンターでラケットを借りていたのだが、だんだん面白くなってきたので、インターネットでラケットを購入。Nittakuの「佳純ベーシッ…

minimal NCC

再来週、神戸大で英語の講義を頼まれていて、そのための英語のブラッシュアップにBrian Science PodcastのChristof Kockの回を繰り返し聞いている。そのうちにふとNCC(Neurocal Correlate of Consciousness)を構成可能な最小ニューロン数はどれくらいだろう…

ただ明確であればいいだけだ

三条まで「おと・な・り」を観に出かける。岡田准一と麻生久美子。脚本が非常によくできていて、小道具を使った伏線の張り方が見事だった。なんといってもこの作品をひどく魅力的なものにしているのは、麻生久美子の抜群の存在感だろう。まるで恩田陸の作品…

独我論

すでに入梅したのではという感じの一日。子供が学校で聞いたきた話では、疎水で蛍が飛び始めたらしい。鬼界彰夫の「ウィトゲンシュタインはこう考えた」を読む。ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951 (講談社現代新書)作者: 鬼界彰…

チベットのモーツァルト

先月買ったデルのDVDドライブを壊してしまった(壊れてしまった)ので、電話で引き取り修理を依頼。コールセンターの女性は名前からして韓国か中国の人らしい。流暢な日本語なのだが、ところどころ何を言っているのかわからない。でもそんなことを気にしては…