エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

超「超」整理法

野口悠紀雄の「超「超」整理法」を読む。

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

あの「超整理法」以来、野口悠紀雄のこの手の本にはかなり影響を受けている。
押し出し式ファイリングは活用させてもらっているし、デジタルデータの分類や処理方法もいろいろ参考にしている。超整理法手帳も1年使ってみた(良さはわかったが、その一年あまりいいことがなかったので、験をかついでその年で止めた)。

というわけで、かなり期待してこの本を読んだ。

結論から言うと、参考になるところはいろいろあったが、あまり驚きはなかった。
全体に勝間和代の言っていることとどこか似ているという感想。
G-mailの使い方などの部分は特に。(それはつまり、G-mailがそれだけ有用だということなので
時期が来たら、私もG-mailに切り替えようかと思う)

・メールを検索しやすくするために、タイトルの規則性を合理的になるように工夫する。
・オンラインストレージまでやるのならば、インターネットとの接続は確実に保持したいので、複数の回線で確保する。一方をモバイルアクセスにすれば、外出時に使えるので、必ずしも二重投資にはならない。
・検索するときには、「ありうる答えをぶつけてみる」とピンポイントで探せて成功率が格段に上がる。そのためには仮説構築力が大事。
・理解しなくとも、自分で考え付かなくとも、とにかく進め(例えば数学)。先に進んでいれば、上から見渡せる。上からみれば、いろいろなことが簡単に理解できる。あるいは、理解すべきことと、しなくてもよいことの区別がつく。
・(コンピュータにはできない)知的作業の核心は、「問題設定」「仮説の構築」「モデルの活用」である。
実際にこれらを進めるには、「考え抜く」しかない。また、知識が増えれば、こうした作業を遂行する能力は増える。