エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

数学を現代化した予言者たち

6月のドイコーヒーは香り重視のラインナップ。中でもタンザニア キリマンジャロプランテーションは格別にすばらしい芳香。深くて甘い香り。これで200gx3で3900円なら納得である。


マイケル・ブラッドリーの「数学を現代化した予言者たち」を読む。

数学を現代化した予言者たち―数と論理からコンピュータへ (数学を切りひらいた人びと)

数学を現代化した予言者たち―数と論理からコンピュータへ (数学を切りひらいた人びと)

「数学を切りひらいた人びと」の4冊目で20世紀前半をカバーする。このシリーズは数学者のエピソードのふくらみに難はあるが、読みやすいのが何より。

出てくるのは、ヒルベルト、ヤング、シェルピンスキー、ネーター、ラマヌジャン、ウィーナー、ファン・ノイマン、ホッパー、チューリングエルデシュ

「ファン・ノイマンは1932年には、「量子力学の数学的基礎」という著書を出し、量子物理学の公理による基礎を包括的にまとめたものを提示した。二章分を割いて因果性と非決定性という問題を分析し、事象を完全に説明しようとして隠れたパラメーターを導入するのは、量子論の基本構造と整合しないという結論を導いた」

量子力学の数学的基礎」は、いつかまとまった時間がとれたら精読したいと20年来思っているが、一向に実現しない。