行きつけの本屋で篠浦伸禎の「人に向かわず天に向かえ」という本を見つけて読んだ。脳外科医にもこういうことを考えている人がいるのだと興味深かった。今年に入って屈託を感じることが多かったが、そこに少し陽が差し込む気持ちにしてくれた。
その本に何度もでてくるので、神渡良平の「安岡正篤人間学」を借りてきて読んだ。
- 作者: 神渡良平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/17
- メディア: 文庫
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安岡正篤については、戦前右翼の知的底流のひとつというイメージもあり、偏見を持っていた。が、とりあえずそれは棚上げにして、ひとつひとつ話を追っていった。40も半ばになり、もうこういう本を読んでもいい時期が来たように感じる。
「言志四録」からの西郷隆盛の抜書き
「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし、人を咎めず、わが誠の足らざるを尋ぬべし」
持っていないものを求めて苦しい思いをするよりも、自分にできることは何かを考えて、それをどう使って一隅を照らすことができるかを考える、そういう生き方をしたいと思う。