エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

柳田先生のトーク

昨日、今日と研究科のシンポジウムがあった。シンポジウムのとりは、理系プログ界の大物、柳田充弘先生だ。唖然とした。いつまでたってもマンガばかりで(概論ばかりで)生データがでてこない。結局15分のトークで生データのあったスライドは1枚だけ。さすが大家。これを普通の教授がやったらまず許されないだろうな。これで周りが許すところはさすが大物。また、プログでは畑仕事に精を出している様子がしばしば出てくるが、案外日焼けしていない。皮膚がんにかからないように日焼け止めを塗って畑仕事をしているのだろうか。さすが柳田充弘先生である。私は尊敬する。

最近ビジネス書をぼちぼち読み始めて、ついに「お金は銀行に預けるな」を読んでしまった。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

半年前までならまず読まなかった本だ。知っている人は良くご存知のように金融リテラシーの本である。確かクーリエに、「お金は銀行に預けるな」みたいな馬鹿な事をいう奴がいるが、という話が書いてあったが、読んでみると、「お金は銀行に預けるな」とはまことにもっともであると思った。

「預金をすることにより、毎日、銀行側が提示する金利と銀行どうしによるインターバンクの市場金利の差額を失っていることになる。つまりは、当面必要のないお金を普通預金・定期預金に寝かせておけばおくほど銀行側が儲かるだけで、私たちは損をしていることになる」

私はたまたま週刊誌で読んで10年前から投資信託をしている。正直言ってもうかっている。その経験から何だか預金は損をしているみたいだとは思っていたが、理屈がわからなかった。この本を読んでようやく理屈がわかった。こういうことはもっと広く世の中に知らせて欲しいと思う。高校生くらいできちんと授業でやるべきだ。業界の強烈な反対できっとつぶされるとは思うけれど。