エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

ストレングスファインダー

梅雨が明けたかと思わせる暑さである。今日は朝6時に出勤したが、12時半にはとっとと帰宅したので、暑さの中、自転車をこぐことになってしまった。

准教授が栄転して研究室のスペースがかなり空いたので、徐々に模様替え中。まずは、談話スペースができたのが、ありがたい。今日もお茶の時間に顔をあわせた学生さんと話し込む。こういう時間をとっておけば、お互いの意識のずれも早めに修正できるはずだと思う。

小飼弾のブログで薦められていた本をアマゾンで購入した。バッキンガム&クリフトンの「さあ、才能に目覚めよう」

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

あなたの5つの強みを見出し、活かすというのがサブタイトル。表紙の裏にコード番号が書かれていて、ストレングスファインダーという強み診断のホームページにログインし、各20秒で180の二択に答えると、自分の強み5つが出てくる。

私は、①収集心、②内省、③学習欲、④最上志向、⑤着想という結果だった。

それぞれの解説を見ると、実に納得できる。そうだったのか、という感じである。

基本的に、この本、およびストレングスファインダーは、ポジティブ・サイコロジー(健全かつ順調な生活を送るための機能とは何か、という観点から人間の仕組みに迫る枠組み)に基づいている。いわゆる精神病理を重視する心理学と対極にある考え方だ。また、弱点を補強するよりも、強みを伸ばす方がはるかに楽しい人生がおくれることを説得力ある論理で聞かせてくれる。

「人の才能は一人一人独自のものであり、永続的なものである。
成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人一人が一番の強みとして持っている分野である」

自分を伸ばすのにも、楽しい人生を送るのにも、学生さんをそれぞれにあった形で伸ばしてやるのにも、実に参考になった。