私は梅田望夫のファンである。このブログをはじめた理由の1/3は梅田望夫の本に感じるところがあったからだ。とにかくその前向きさに励まされる。
- 作者: 齋藤孝梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 新書
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「これからの時代は、新しいタイプの強さを個々人が求められていくと思うんです。その強さとは何かをつ突き詰めて言えば、オープンにしたままで何かをし続ける強さ、たくさんの良いことの中にまざってくる少しの、でもとても嫌なことに耐える強さです」ああそうだと思う。自分は行き足をさえぎられることに弱いと言う自覚があるので、余計にそう思う。
同じくこうも書いてある。
「人間が人間を理解するとか、ある人が何かをしたいと思ったときに、相手がきちんと受け止めてくれると言う事の方がめったに起こることでない。そういう事実を、ベースにおかなきゃいけないと僕は思います。優等生たちだと、試験は合格するのが当たり前、これだけ勉強したらこうなりますと、そういう教育を受け続けていることもあるのか、断られる事に対しての免疫が弱すぎる。傷つきやすすぎる。−。それで、僕がいつも言うのは「五十人にあたれ」ということなのです。」そうだよな。「ノーが当たり前」と思えばいろいろ楽になるのは確かだと思う。学生さんにも言ってやりたい。
「参加していることそれ自体が幸福感をもたらすもの。学ぶということには、そういう祝祭的幸福感があります。学んでいる事自体が幸福だと言い切れます。」
梅田さんも齋藤さんも、その発想のもとにはポジティブなもの、人に優しいものがあることが伝わってくる。それが読後感の爽やかさの原因であろう。