エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

2012-01-01から1年間の記事一覧

降霊会の夜

ホワイトデーのクッキーを買いに近くの店へ出かけてぶらぶらしていたら、あるお菓子やで子供達の名前をつなげたブランドが出ていて即購入する。 浅田次郎の「降霊会の夜」を読む。降霊会の夜作者: 浅田次郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/03メデ…

数学者の哲学、哲学者の数学

昨日あたりから花粉が飛んでいるのだろうか、のどや鼻が何だか熱っぽい。いつものことだが桜が咲くまでの我慢の季節だ。 砂田、長岡、野家の「数学者の哲学、哲学者の数学」を読む。数学者の哲学+哲学者の数学―歴史を通じ現代を生きる思索作者: 砂田利一,長…

日本の文脈

庭の鉢の沈丁花のつぼみはまだ薄緑だが、少しずつ膨らんできている。送別会の予約も終わった。 内田樹と中沢新一の「日本の文脈」を読む。日本の文脈作者: 内田樹,中沢新一出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/01/31メディア…

エントロピーは観測の瞬間に飛躍的に増加する

昨晩はこちらに来てはじめて文楽を見に国立劇場に行った。菅原伝授手習鑑。三味線も語りも絶品だった。特に豊澤富助の三味線はよく鳴っていてほれぼれする。 渡辺慧の「時」を読む。時 (KAWADEルネサンス)作者:渡辺 慧河出書房新社Amazon これはここ数年読み…

数学内外での不完全性定理

卒論の季節。早々と一人が書き上げて少し楽になった。あとの4人はこれからがラストスパート。 トルケル・フランセーンの「ゲーデルの定理」を読む。ゲーデルの定理――利用と誤用の不完全ガイド作者: トルケル・フランセーン,田中一之出版社/メーカー: みすず…

支配的モナドの創発・閉鎖・不確実性

良い天気の日曜日。特にこともなく、一日ゆっくり過ごす。水遣りをしていたら沈丁花のつぼみがついているのに気がついた。 西川アサキの「魂と体、脳」を読む。魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ)作者: 西川アサキ出版社/メ…

複雑系の世界

2012年の正月は曇りときどき晴れ。午後から近くの神社に歩いていこうかという程度の予定で、家族でごろごろしている。 メラニー・ミッチェルの「ガイドツアー 複雑系の世界」を読む。ガイドツアー 複雑系の世界: サンタフェ研究所講義ノートから作者: メラニ…