エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

記述できないことは、本当は問題ではない。記述できなくてもそれは存在している

今日、池の端にあるベンチに近寄って朝の緩やかな日差しを背中に受けるように座って、100メートルほど先にいる水鳥を見ていた。

 

「記述できないことは、本当は問題ではない。記述できなくてもそれは存在している」と思った。極端な簡略化を施すと、ヴィトゲンシュタインが『論考』で書いたことがこの2文で尽くせる。彼が第1次大戦の戦場で彼の哲学を構築しなければならなかったことを考えると。

 

なぜ「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」のか - エヌ氏の成長・円錐