今日の午後はイメージングの授業。1時間半の予定が1時間15分で終わってしまったが、4コマめにも関わらず、結構集中して聞いてもらえて、いい授業をしたという充実感があった。今年度はこの後、秋に3時間話せば授業は終わり。大学院はteaching dutyが少ないのでありがたい。これが学部ならこうは行かない。今から覚悟しておかねば。
気分良く、近くの書店に行って、新書を2冊購入。一冊は玉村豊男の「里山ビジネス」。
- 作者: 玉村豊男
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/06
- メディア: 新書
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玉村豊男は読書人としての自分の最後の頼みの綱である。人間絶不調の時というものはあるもの。私は完全な活字中毒人間だが、まれにどんな本も読む気がしない時がある。2年半前がそうだった。でも、そのときでも不思議なことに玉村豊男の本だけは読めた。文章や内容が生理的に合うとしかいいようがない。たとえば、「ヴィラデスト3年連用日記」
- 作者: 玉村豊男,ヴィラデスト
- 出版社/メーカー: ビーエヌエヌ
- 発売日: 1996/08
- メディア: 単行本
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「里山ビジネス」はまあそんなわくわくする本ではない。でも玉村豊男ファンには楽しい。
「世界がどんなにグローバル化しても、小さいものを大きいものが、大きいものをより大きいものが呑み込むような弱肉強食の格差社会になっても、そんな大勢には全く関係なく、額に汗して毎日こつこつ働き、働く事そのものに喜びを見出し、仕事が終わったら風呂に入ってああいい湯だと唸り、ワインの一杯も飲みながら愉快な食卓を囲んで大笑いをする。会社は大きくならなくても、収入がそれほど増えなくても、自分に嘘をつかずに生きていける、そんなたしかな生活の拠点を私はつくりたいのです。」
私も、そんな研究室を作りたいものだとしみじみ思う。この競争社会の中でも。