エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

連休最終日に整体に行ってみる

今日で連休もおしまい。予定どおり整体に行ってみる。松ヶ崎にある「らくや」という整体所である。

H師匠と話をしているときに、どうも最近集中が続かなくなって困っているということを話したところ、それはリラックスできていないのが原因だ、それならいい方法がある、整体だ、自分はこのところ何回か野田阪神にあるリンパ・マッサージの店に行っているのだがすこぶる調子が良い、おすすめすると言われた。師匠のおすすめである。早速googleで探してみたところ、リンパ・マッサージで上記の「らくや」が出てきた。松ヶ崎なら自転車で15分である。HPで見ても波長が合いそうである。もともと工学部での完全理系人間と言い切っているところがよい。早速電話して予約がとれたのが今日の10時半だった。

実は整体には20年前のいい記憶がある。暑い夏にひどく体調を崩して大学院に通うのでさえしんどかったことがある。そのうち伯母が「野口整体」がいいと言って寄こした。随分きつかったので藁にもすがる思いで行ってみた。整体協会でも名人のひとりと言われる人のところに2年ほど通った。最初は効き目に実感がなかったが、秋になるころから徐々に楽になってきた。自分でも活元運動をするうちに1年ほどで気力が充実して仕事に集中できるようになった。引越しとともに通わなくなったが、活元運動はたまに今でもやる。

「らくや」では50分のコースを頼んだ。30過ぎくらいの若い先生である。まずは仰向けでおなかを押された。痛いが気持ちがいい。その後はうつぶせになって、頭から始まって肩、背中、腰、脚、足までひたすら身を任せる。特に肩の付け根がよく効いた。50分はあっという間であった。最近はどこかしらに張りなり凝りなりを感じていたが、一切がとりあえず飛んでいった。爽快である。

野口整体が頭にあったので、少し不思議な世界の風が吹いていることも予想してたのだが、「らくや」は直球勝負だった。名人路線ではないが、理を踏まえたつぼ押しの正統派だった。これでぐっすり眠れるようなら、おすすめのように10日に1度くらい通おうかと検討中である。

整体つながりだが最近気になっているのが、片山洋次郎である。
この人はたぶん野口晴哉と同じタイプの「気の天才的養生家」と思われるが、やや異なるのはその理論化がより先鋭であることだ。最近読んだ「整体 楽になる技術」

整体 楽になる技術 (ちくま新書)

整体 楽になる技術 (ちくま新書)

はそのお気楽にも見えかねない題名とは異なり、独自の自我論に達している。特に前半の1/3は感心しながら読み進めた。人間の外部・内部に関する議論は、意識を科学しようとしている人たちにはどう見えるのか興味がある。