複素関数論を使うことで波動関数からeventsの確率を計算することができる。「猫は生きているのか死んでいるのか」の確率がわかる。Welcome to the real world. そこで物理学者の卵は一所懸命に複素関数論を勉強する。ストークスの定理と留数定理。
➡波動関数が実測できる時代になった
http://blog.hatena.ne.jp/tnakamr/tnakamr.hatenablog.com/edit?entry=8599973812299463279
➡これと類似の現象を知っている気がする。超解像顕微鏡だ。光学的分解能の限界を破ることができるのは、画像の非線型な情報を使用するからだという。
➡では、波動関数の実測は何らかの非線型性により可能になっているのだろうか。ハミルトニアンの現実の記述は基本的に摂動論の考え方で遂行されるのだとすると(このあたりの理解は相当あやしい)、超解像顕微鏡での光学的分解能の通り抜けもまたある種の摂動論として理解できるのだろうか。やはり非線型光学が難しいわけだ。
追記:非線形の難しさのかなりの部分はおそらく自己相互作用にある。この記述が参考になる「実は一般相対論では、質量は難解で驚くほど理解し難い概念だ。その難しさは、この理論そのものが本質的に非線形であることによる。理論が非線形であるため、重力も非線形になる。そのため重力は自らと相互作用し、その仮定で質量を生み出す―扱うのが特別厄介なたぐいの質量だ」
「非線形な世界」も良書。http://blog.hatena.ne.jp/tnakamr/tnakamr.hatenablog.com/edit?entry=8599973812299463113