エヌ氏の成長・円錐

小胞輸送研究をはじめて18年めの分子神経科学者の日々雑感

情報科学

来るべきもの

なかなか晴れ間が見えてこないまま、そろそろお昼になる。 ロビン・ハンソンの「全脳エミュレーションの時代」を読む。 全脳エミュレーションの時代 作者: ロビン・ハンソン,小坂恵理 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 人工知能は長らく理系の…

計算機の哲学 computer-enhanced phylosophy

1)正確な表現ではないが客観的存在と主観的存在にわけるとすると、まず主観は現象学的経験からわかるとおり、「夢か現かわからない」がゆえに純粋な意味での(あるいは厳密な意味での)因果は存在しないという主張が可能である。また客観も、それが存在で…

無限に深い闇の間を補う方法論

朝、すぐそこの公園に行く。まだほとんど車も通らない時刻だ。夜が明けて30分。緑の濃さを一際増した葉桜の向こうにひどく薄い青の空が広がる。ゆるやかな風に吹かれる。 伊庭幸人先生が編集した「ベイズモデリングの世界」を読み始めた。 ベイズモデリング…

メモリは演算機能をもたない。しかし

森博嗣の最近の作品のパロディ風に(Ⅱ) メモリは演算機能をもたない。しかし量子メモリというものを仮想するとそれは量子演算ができるのではないか。量子重ねあわせを使うことで相関から因果性を抽出または推定することができるのではないか。もし相関から…

異端の統計学ベイズ

今日は昨日に続いて朝から良く晴れている。関東はこういう時に空の広さを感じる。 シャロン・バーチュ・マグレインの「異端の統計学ベイズ」を読む。異端の統計学 ベイズ作者: シャロン・バーチュマグレイン,Sharon Bertsch McGrayne,冨永星出版社/メーカー:…

AI研究にルールを作れるか

スポーツクラブへの行き帰りの道のさるすべりは片側はまだそれなりに花をつけているが、空はすっかり様子が変わった。 ジェイムズ・バラットの「人工知能 人類最悪にして最後の発明」を読む。人工知能 人類最悪にして最後の発明作者: ジェイムズ・バラット,…

プログラマーのジレンマ

昨日はヴィラデストのワイン(白・2013年)を開けて家族で味わう。後口の良さが独特。 スコット・ローゼンバーグの「プログラマーのジレンマ」を読む。プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間作者: スコット・ローゼンバーグ,伊豆原弓出版社/メーカー: 日経B…

人工知能の3回目のブーム

昨日は遅ればせながらの子供の合格祝いで、久しぶりに目黒にとんかつを食べに行った。 開店30分前に着いたら誰もいなかったので「おかしいな」といいながらも並んでいたら、ものの15分で列ができて、いつもの混み具合になった。いつもどおりヒレカツ定食を…